大阪・堺のお風呂場(浴室)の水漏れを止める実績のある防水工事業者の知見
風呂場(浴室)から下の階へ水を漏らした。或いは上の階の浴室(風呂場)から水が漏ってきた場合の対処法を述べます。まず状況をよく確認して下さい。想定外の事もありますので、例えば確かに浴室(風呂場)の天井から漏っているのに、上階の風呂場には問題なかった。よくみたら風呂に面する共用廊下の巾木が爆裂していて雨風が強い時にパイプスペースに水が溜まりそこから漏ったとか。この場合は水漏れの原因となるのは風呂の使用と関係なかったわけです。ですので、因果関係を整理してしてみてください。
1)台風のような雨風が強い日かその翌日に漏る
2)浴室(風呂場)天井に少量だが常時、途切れず漏ている
3)自分んちがお風呂を使用した時に漏る
4)上階の人がお風呂を使用した日に漏る
1)の場合は前述の通り、上階の風呂場付近の共用廊下又はベランダ、パイプスペース、窓、庇、外壁を確認して見て下さい。ホースで、上の部位から順々に時間をおいて散水するのも効果的です。漏水原因箇所が特定できない場合は専門業者に見てもらって下さい。原因特定後の補修も廊下やベランダ等安全かつコーキング等の簡単な修繕ならご自身でされるのもいいですが、外壁や庇等危険な個所は専門業者にお任せ下さい。
2)常時途切れず漏る場合は上階のお風呂場付近の給水管に問題があります。上階にお住まいの方の水道メーターを確認してください。近頃水道代が異常に高くなってませんか?そういう時は地元の水道局の指定業者に連絡してみてください。詳しく調査してくれる上に適切でスピーディな修繕を適正価格でしてくれ、水道代の減免申請もすすめてくれます。例えば堺市なら堺市指定管工設備協同組合に相談されることを強くお勧めします。スグに親切に対応してくれます(体験済みです)。大阪市等ほかの地域にお住いの方は一度「○○市 水道 指定業者」で検索してみてください。お住まい市町村の指定業者一覧が出てきますので、できるだけ近所の業者さんにご依頼ください。
3)この場合、入浴中天井からポタポタくる。見上げると水滴だらけの場合は明らかに結露と分かりますが。天井裏が有って、天井材の隙間あるいはコーナーから漏る場合、ひょっとして上階からの漏水かなぁ?と思われるかもしれませんが、これも結露が原因であることもあります。ご自宅の浴室天井内にお風呂の水蒸気が溜まり天井内配管を伝って漏るとか。なので入浴中は換気扇をまわさない事です。入浴中ムンムンとした水蒸気を換気扇を通じ排気するその道中で水蒸気が漏れているかも知れないからです。換気扇は入浴後に回しましょう。
4)これが本当の風呂場(浴室)の漏水です。これにはさらに3つ原因があります。調べる順番は(1)→(2)→(3)です。また修繕する順位も同じです。(1)(2)(3)複数の要因が絡むケースもあります。(1)を修繕したがまだ漏る場合は(2)の修繕を実施し、まだ漏る様だったら(3)の修繕を実施する必要があります。
(1)脱衣場へのこぼれ水
(2)排水管、排水口の漏水
(3)浴室の防水層の故障
(1)実は意外に多いのがコレです。浴室は床や壁に水が常時かかるので階下へ漏れないために、防水の被膜(防水層)がタイルの裏のモルタルのまた裏に仕込んであります。でも、脱衣場には防水層は通常ありません。直にコンクリートです。コンクリートは水を浸透させます。特に0.3mm以上のひび割れがあれば直撃で漏れます。お風呂場のドアの足元をよくチェックしてみてください。お風呂のドアは外に水や水蒸気を逃がさない為のパッキンが損傷していませんか?またドアの伝い水を排水する排水口に髪の毛等がたまってませんか?或いはシャワーやお風呂洗いの際、直接ドアに水をかけていませんか?パッキンがあっても吸気口があるドアには直接水をかけないようにしましょう。出入口付近でフローリングの腐食や異常なカビが発生していたら、出入口廻りを改修する必要があります。
(2)浴室漏水を調べるうえで2番目の手順は排水系のチェックです。上下の階の浴室両方を同時に確認する必要があります。排水は大抵浴槽とフロアの2カ所です。まず浴槽に水を1/4程度貯め、一気に抜いて階下の漏水を確認します。10~20経っても漏れてくる様子がなければ、もう10分程度放置し今度は流し場のフロアドレンにバケツで3杯程度流します。ここで大切な注意点としましては、決して水は洗い場に零さず、必ずフロアドレンにのみ水を投入する事です。洗い場に水をかけてしまったら次の防水層の調査と混同し原因が特定できません。いずれかの調査により排水に問題ありと判断できたら、前述2)の業者さんを呼んで修繕してもらいましょう。
(3)(1)、(2)が問題ない場合、浴室の防水層の不具合が考えられます。既存の防水層がどんな材質か竣工当初の図面等があれば確認しておきましょう。アスファルト防水の場合、上から樹脂を注入する事によって止水することが可能な場合があります。その他の防水層の場合は正直あまり期待できません。以前、竣工図書によると「アクリル系樹脂塗布防水」となっていた浴室を斫りだして調査したことがありました。その時驚いたことに防水層が全くモルタルに溶け込んで滅失していました。注入工法は現在ある防水層の隙間を充てんして補完するものであって、芯材である防水層が存在しなかったら全面充てんは難しいと思います。となるとメンブレン防水層(面で包み込む防水)の再設置となります。その方法も2つに分かれます
a.撤去工法
既存のタイル、タイル下地モルタル、既存防水層を全面撤去し、防水層を再設置する方法です。新たに設置される防水層は熱アスファルト、常温アスファルト、ゴムアスファルト塗膜防水、非加硫ゴムシート、ポリマーセメント(EVA)系シート又は塗膜防水が一般的です。材質はどれであっても施工手順を間違えなくポイントをおさえてさえおけば問題ありません。最も重要なポイントが共通して1つだけあります。それは防水工事が完成したら必ず水張り試験を行う事です。水張り試験とは排水口を一旦防水素材で塞いで、水を出入口からこぼれない程度まで張って、24時間水が漏れない事を試験します。これをしないと防水層に不具合を残したままタイル等を仕上げても、漏水があったらまた斫る必要が発生してしまうからです。この工法は騒音や粉塵が発生しますし、時間も費用もかかってしまいますので、お風呂場の全面リニューアルする際にご検討されたほうがいいと思います。
b.かぶせ工法
既存のタイル等仕上げ層を残したまま露出で防水層を施す工法です。材質的には温水に耐え得るFRP防水がよくご採用して頂いております。一旦浴槽を外し、洗い場床を含めFRPで包み込みます。腰高まで設置する場合はFRP防水の倒れ止めで工程途中で縦横適当なピッチ(例えば@300~@450)でアンカーピン止めするか、端部にアルミフラットバーで止めます。洗い場床面は転倒防止の為、細かい粒子の珪砂等骨材を添加するか、防滑シートを増し張りしましょう。工程は3日間程度です。有限会社ひかり化成は公営団地やマンションのお風呂を多数FRP防水実績があります。お気軽にご相談ください。
またご自身でDIYとしてFRP防水をチャレンジしてみたい方には防水材をお見積いたしますので、床、立上り延べ面積をお教え下さい。